背景
技術的な興味からIPoE + ds-liteの接続を普段づかいように残しつつ、特定機器だけPPPoE接続にする方法を調査して設定してみました。 その方法を備忘録として残しておきます。
環境
- マシン
- VyOS
- 1.4-rolling-202212310809
やること
主に以下のページを参考にして進めました。
大まかには以下を行えば良いようです。
- 特定デバイスをpolicy tableに登録する
- table単位でstatic routeの設定をしてpppoe経由でインターネットへ繋がるようにする
前提として、pppoeの設定は済んでおり、pppoe0として見える状態になっているものとします。
1. ipアドレスを固定する
今回はIPアドレス指定でtableを作りたかったので、DHCPでIPアドレスを固定することにしました。
特定デバイスのMACアドレスを調べ、dhcp static mappingでIPアドレスを固定します。
set service dhcp-server shared-network-name LAN subnet 192.168.XXX.0/24 static-mapping デバイス名 ip-address '192.168.XXX.100' set service dhcp-server shared-network-name LAN subnet 192.168.XXX.0/24 static-mapping デバイス名 mac-address 'デバイスのMACアドレス'
2. policyをつくる
static route設定を適応するデバイスを入れたテーブルを作ります。
set policy route game interface 'デバイスの接続しているインターフェース' set policy route game rule 1 set table '1' set policy route game rule 1 source address '192.168.XXX.100/32'
3. pppoeへのstatic route設定をする
policy部で作ったtableに対してstatic routeの設定を入れます。
set protocols static table 1 route 0.0.0.0/0 interface pppoe0
4. commitして様子を見る
これで commit
すれば特定デバイスの通信だけがpppoe経由で行われるようになるはずです。
うまく設定ができていれば特定デバイスのグローバルIPアドレスが設定前から変わっているはずです。