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日々行ったこと、面白かったことを書き留めます。

Mac(10.9.2)にKiCadをインストールする

昔はプリント基板CADにeagleを使っていたのだけれど、最近はKiCadを使って作るようにしています。

日本語版公式サイト - KiCad.jp

KiCadのお勧めなところは以下の点。

eagleと比べるとまだまだ資料は少ないのですが、それをメリットが上回ったので覚えていくことにしました。

インストール

昔はMac用のバイナリイメージをKiCad-jpで配布されていたのですが、現在は行われていません。 以下のフランス語のサイトからもらってくる必要があります。

Kicad - Mdx4

2014/05/03時点での最新版はKicad-product-2014-02-26.zipなので、これをダウンロードしてください。

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容量は230MBほど。海外からのダウンロードなので結構時間がかかります。

ダウンロードしたものを解凍するとKicadというフォルダが出てくるので、これを /Applications 以下にコピーしてインストールは完了。

ライブラリのインストール

ほかがどうなっているのかは知らないですが、Mac版はアプリケーションとライブラリが分かれて配布されています。

なので別途ライブラリのインストールが必要です。

ライブラリのダウンロードは先ほどと同じ場所にある Library-20-03-30.zipをクリックすると開始されます。

ダウンロードしたものを解凍したらkicadというフォルダが出てきます。

フランス語の説明を雰囲気で読むと、これは /Library/Application Support/または ~//Library/Application Support/に入れておけばいいらしいです。

今回は/Library/Application Support/にインストールしました。

Kicadの起動

/Applications/Kicad/kicad.appをダブルクリックすると起動します。

最近のMacはセキュリティのために開けないかもしれないです。 そんな時は右クリックメニューから開くと「ネットからダウンロードしたもので危ないかもしれないけどほんとに開いていい?」と聞かれて了承すると開けます。

Kicadの使い方

今回はインストールまでが対象なので、移行の使い方については割愛。

公式サイトの右カラムにチュートリアル - KiCadの基本的な使い方がのっているので、これを読めば既存部品でなにか作るぐらいならできます。

新規部品の作成方法はトラ技の記事や、個人ブログに載ってるのでそれを参考にすれば作れます。

3Dモデル含めた作り方は……わかりません。

他者が作ったライブラリの配布サイト等がどこにあるのかは、私も現在調査中です (個人サイトでこっそり公開されているか、そもそもライブラリがgithub上で開発されているので、そこに追加されていっているのか……)。 追記しました。

おわりに

KiCadは今から勉強しておいて損はないと思います。

私も勉強中なので、利用者の間で色々情報交換ができるとうれしいなーと思います。

追記

Mac版はバギーだよというはなし

日本版公式から以下のような連絡を頂きました。

確かにMac版は以前、線の移動が描画されなかったり…パーミションがおかしかったり…とありましたが、今のところ私の環境では正常に動いており、簡単な基板を1枚作ることも出来ました。

Wineや仮想マシンを通すとどうしても心理的距離ができてしまうので、問題が起こるまでもう少しMacで使ってみます。

実行許可付与のはなし

最近のMacはデフォルトだと、Mac App Storeからのアプリケーション以外の実行ができないようになっています。 そのため前述の右クリックで……という手順もできませんでした(私はすでに切っていたので忘れてました)。

こちらはKiCadのバグではなく、Mac側の設定の話です。

解除の方法は、まず設定を開いて[セキュリティとプライバシー] - [一般] - [ダウンロードしたアプリケーションの実行許可]のチェックをMac App Storeと確認済みの開発元からのアプリケーションを許可またはすべてのアプリケーションを許可にする必要があります。

なお、チェックの変更は、左下の鍵マークを押して認証をしないとできません。

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後はkicad.app以外の.appファイルも、同様の方法で一度起動してあげないと動かないかもしれません。

ライブラリのはなし

ライブラリの公開サイトについて、KiCad.jpさまから情報を頂きました。